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印刷会社における化学物質のリスクアセスメント②

まず、勉強会で得た知識により報道前の活動から始めたいと思います。化学物質を取り扱うにあたり、大事なことはSDSを理解すること、そして正しい管理をするため法規を理解することです。そのあとに次の段階へ進みます。

そして当時の現状を整理し、チェック表を作成しました。

そして、チェック表を元に改善を進めていくことにしました。
 1.化学物質のリストを作成する
 2.溶剤の揮発を極力抑える
 3.ジクロロメタン含有の洗浄剤の代替品を探す
 4.法規要求事項を遵守する
 5.ジクロロメタンを含まない洗浄剤に変更する

まずは当時、使用している、過去に使用していた化学物質のリストを作成しました。
下の表は当時のリストの一部を抜粋したものになります。

溶剤の揮発を極力抑えることに関してはすぐにできることから始め、使用済みのウエス、インキの残肉、小分けして使用していた洗浄剤の容器に蓋をすることを徹底しました。

ジクロロメタン含有の洗浄剤の代替品を探す(当時ジクロロメタンは第2種有機溶剤)
顧問から指摘を受けたとき、ジクロロメタン含有99%の洗浄剤を使用していました。
サンプルテストを何度か繰り返しましたが乾燥不良、臭い、価格、消防法などの色々な問題があり結果、ジクロロメタン含有50%、ミネラルスピリッツ含有50%の洗浄剤を使用していくことにしました。とりあえず以前より安全な代替品を探したことに満足してしまいました。ここが反省がすべき点でしたね。この辺りの活動中に1,2ージクロロプロパン、ジクロロメタンに発がん性の疑いがあるという新聞報道があり、ジクロロメタン含有の洗浄剤の使用をやめ、法規要求事項の遵守へと進めていくことになります。

次回は法規要求事項の遵守作業環境測定の実施などの話をしたいと思います。

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