曇り空を青空に変える−Photoshopの進化が止まらない−

4月になり、当社のある知多半島も桜から新緑の季節に移ろうとしています。
温暖な知多半島には、豊かな海はもちろん、内陸では農業や畜産、養鶏業も盛んです。そんな四季の移ろいを写真に撮ろうと、先日、取引先様の所有するオーガニック農園に咲く菜の花(菜種を搾取し菜種油を商品化されている)を撮影してまいりました。

春風が心地よい最南端の南知多町。海岸沿いの国道を一本内陸に入ると一面、畑の情景に変わります。お客様と合流し案内をいただいて、車で走ること3分程。そこには一面の菜の花が満開の畑が待っていました。さらに遠くに見えるのが海。その先には対岸の三河・西尾市吉良町あたりです。素晴らしい景色に絶句でした。

有機農業を盛んに取り組まれているお話をお聞きしながら、いよいよ撮影に入ります。
最近手に入れた焦点距離30mmの単焦点レンズを初めて風景写真に使います。使用しているカメラのセンサーサイズがAPS-Cフォーマットなので、35mmフィルム換算だと、45mmになり、よくいわれる標準レンズ(人の目に一番近い画角になる)です。しかも単焦点のピントのキレとボケ味は、ズームレンズには無い魅力。

残念ながら今日は曇天で雲が一面にあり、青空がありません。楽しみにしていたのですが仕方ありません。救いだったのは太陽光は十分注いでいることと、右斜め後ろからの順光。絶好の光です。今回はたくさん撮った中で、畑全景の写真を紹介します。

撮影モードはもちろん、RAW+JPEG。RAWデータはデジタルデータの元データになるので、色補正も自由自在です。JPEGはRAW現像との比較のためです。まず、JPEGが下の写真。

曇天のため菜の花の鮮やかな黄色が出ていません。ちなみに眼下に見える海が傾いているのは畑が傾いているから。
撮影データ:ISO200 30mm f/13 1/160 使用カメラ:α6400

さて、こちらのRAWデータを使用して、Photoshopで加工してみることにします。
曇天のため、若干色温度が低いため少し上げてから露光量、コントラスト、ハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベルを調整。晴天をイメージして調整します。
仕上げは「自然な彩度」で鮮やかさを調整。一旦、PSD形式で書き出します。

PSDで書き出した画像。空が曇っているので印象がとても悪いです。

さて、ここで試したのがPhotoshopの凄い機能である「空を置き換え」。
これまで、空を合成する際は、透明マスクを使い、非常に細かい作業を時間をかけてやっていたものです。気が狂いそうになります。ですが、Photosop CC2021から実装された「空を置き換え」機能は超便利。あらかじめサンプルで空が用意されていますが、春の空の写真が無いので新たに用意し登録。それが下の写真。

夏空には無い、やわらかな春の写真を用意しました。

この写真を登録し、適用してみると・・・。

ものの5秒程で、AIが勝手に空を合成してくれました。海が消えかかっていたので一旦透明マスクから海の部分を塗りつぶし。

なんということでしょう。青空が簡単に合成されているではありませんか。

不要なレイヤーを修正し、気になった海の部分を手作業で色調整してみます。生成りがかった海と対岸を青色がかった印象にして爽やかさを出してみます。

編集後がこちら。

Photoshopの進化を改めて実感しました。それではビフォーアフターを御覧ください。

曇天と晴天の変化を御覧ください。

いかがでしたか?画像加工の技術もソフトの進化でさらに便利で効率化できる時代です。ですが、まだまだすべてをソフトに任せるわけにはいかず、最後は人間の感性やセンスに委ねられます。それでもここまで来ると、AIがどんどん進化したら、言葉で命令するだけでソフトがやってしまう時代が来そうです。
当社では、プロカメラマンによる写真の撮影から画像のさまざまな加工、さらには発色の良い高品質な印刷物を製作します。作品集や写真集の製作も承ります。是非お気軽にご相談ください。