気象情報と消費傾向 その1

ウェザーニュース社に注目が集まっているそうです(2021年4月11日 日経MJ)。

気候変動に伴うリスクが高まり、事業活動だけでなく、生活や生命への影響が顕在化しつつあることで、同社のもつデータの活用へ可能性が高まっているのが要因だそうです。
航海気象や航空気象はもちろん、自然エネルギーの発電量予測などにも使用されています。
中長期の視点では、気候変動によって農作物を作る場所が変わる可能性や、従来の観光地が観光地でなくなってしまうことも予想されるそうです。

そういえば北海道で米作りが増え、日本酒の酒蔵も増加しているということを聞いたことがあります。品種改良の成果はもちろん大きいのでしょうが、温暖化の影響もありそうです。

気象は消費にも大きな影響を与えています。

コンビニエンスストアやスーパーマーケットといった流通業界が、気象情報を仕入れや販促に生かしているのはよく知られています。「昨年こうだったから今年もこうなる」という売り方ではダメなんだそうです。

例えば4月を例にとると

1日の最高気温が12℃、15℃、18℃、21℃、24℃、27℃と3℃刻みで売れる商品が変化すると言われています。

最高気温が15℃を超えるようになると一気に寒さから解放され、基礎代謝が急激に減少します。
基礎代謝が減少すると
→眠気やだるさといった弛緩状態が強く出る
→高カロリーな食事から低カロリーな食事へと欲求が変化する

18℃を超えるようになるとアウトドア志向が高まります
→園芸用品、アウトドア用品、スポーツウェアなどの売り上げが急伸
→体型が気になるようになりダイエット志向、ムダ毛処理へのニーズが高く
→UVケア用品の需要増

22℃を超えると、ビール系飲料やつまみ類の消費量が増加
→氷菓、ビール系飲料、炭酸飲料等の売り上げが拡大
→不快害虫駆除用品、虫除け剤の売上拡大


ーーー昇温期の1日の最高気温とニーズの変化ーーー

(株式会社ISI流通経済研究所資料より引用)

気温の変化で人の消費行動は変わります。自分自身の欲求を振り返っても納得感のあるデータだと思います。