粘着面にも印刷!両面印刷の窓ガラス用ステッカー。小ロットラベル印刷。

通常ステッカーを窓ガラスに貼ると、絵柄のないシール側(粘着面)が見えてしまうのが残念。
といって、同じステッカーを両側から2枚貼るのも…

今回は粘着面にも印刷できる、窓ガラス用のステッカーを紹介します。

粘着面にも同じ絵柄が印刷されていれば両方から見ることができます。
表と裏面で違うデータを印刷しますが透けることもありません。
デジタル印刷なので、1枚ずつ違うデータを印刷することもできます。
カットはレーザー加工。複雑な形でも切り抜くことができます。

対応サイズは、
最大300mm幅×最大長は原反の長さ(通常20m程度)まで。
小さなステッカーから大きなステッカーまで多様なサイズに対応可能です。

これ、意外に便利でおもしろいです。例えばこんな使い方。

・感染防止対策に取り組んでいることを店舗内外にお知らせするツールとして

・自動ドアに貼って入店客と退店客両方に告知するメディアとして

・ウインドウショッピングのお客様と店内のお客様両方に見ていただけるメディアとして

・30センチ×1.2メートルなどの細長い帯状で印刷し、ウインドウに連続柄の装飾として

こちら屋外から(ガラスの屋内側に貼ってあります)
これは屋内から。まったく透けません。

デザインの話「色編」

印刷物のデザインは、いわゆる商業デザインというもので、販売促進や集客・営業等に関わるデザインのことを指します。明確な目的があってデザインされるもので、「アート」とは違います。
その目的を達成するために、どんなメインビジュアルにしようか?どんなコピーにしようか?どんな色使いにしようか?などなど、ターゲットに刺さるデザインを日々考えております。

そんなデザインの中で重要な役割を果たす「色」。
色が与える印象はとても大きく、デザインの重要な要素です。
例えば、美味しさを表すのであれば暖色系、精密さを表すのは寒色系など、ある程度のセオリーが存在していてます。

こちらをご覧ください。

まぁ、普通に美味しそうですね。


はい、 いっきにまずそうになりました。

このように色が与える影響というのは非常に大きいものなのです。
色が持つイメージと一緒に写るもののイメージがかけ離れていると、違和感を感じてしまうことが多くあります。



さて、初心者デザイナーがよくやってしまうよろしくないデザインで「色数が多すぎる」というものがあります。
半田中央印刷には「デザインレビュー」と呼ばれる「そのデザインはきちんと目的をはたせるものなのか?」をチェックする工程があり、そのデザインレビューで、何度も何度も伝えてきたこと。それが「色数が多すぎる」です。
色数が多いことは、なぜいけないのでしょうか?

きちんと色に意味を持たせて、色がキーワードになり計画的に多く色が使われるデザインには問題ありません。しかし適当に色を選んでデザインをしていくと、意味のない色が増えていき、最終的には・・・

こんな印象になります。
色が反乱してごちゃごちゃしていますね。むやみに色数を増やしていくと、こういう印象になるわけです。これと似たものを見たことがあると思います。

はい、ノイズです。

色数を増やしていくと、最終的にはノイズになってしまいます。もう美しさとは対称のものになってしまいました。
サンプルのチラシを乗せたかったのですが、そのチラシをディスることになってしまうのでコンプラ的にNGなのでやめておきます。

では、美しさはどんな時に感じるでしょうか?
下の写真を見てください。

はい、美しいですね。
もちろん個人差もあるかと思いますが、人は色が統一されているものに美しさを感じているのではないでしょうか?

花束もいろんな色がごちゃごちゃと入っているものより、色のテーマを決めて統一されたもののほうが美しく感じませんか?

これらよりも・・・


こっちのほうが美しくないですか?

というわけで、少し乱暴ではありますが、

色数が多すぎる=美しくない。
色数が少ない=美しい。

ということをご理解いただけたでしょうか。
美しくない例としてあげた繁華街も

こうすれば、ちょっといい感じですね。

半田市に現存する明治期の建築

明治期の印刷物に関連して、
弊社の所在する半田市は、知多半島の中で歴史のある商業都市です。
現在でも由緒のある建築物が保存・活用されています。
近隣にある明治時代の建築物をnoteに投稿しました。
こちらも読んでくださると嬉しいです。

明治時代の印刷物

天保年間に紙の小売を始め、明治19年に活版印刷事業を始めた当社。
昔の印刷物を少し紹介させていただきます。
前回の昭和初期に引き続き、今回はもう少し遡って明治時代のものです。
実物は残念ながらありません。
ですが国立国会図書館にデータ化されたものがアーカイブされていました。
データなので製本方法、装丁は不明です。

各国貨幣度量衡対象録

メートルは三尺三寸と説明されています
販売価格は10銭

明治26年(1893年)1月に出版された書籍です。
鉛活字の活版印刷で製造されています。

明治以降、日本の単位が尺貫法からメートル法に変更されたと記憶していましたが、
実はメートル法に一本化されたのは大正10年(1921年)なのだそうです。
それまでの間、メートル法と尺貫法がともに正式な単位として採用されていた時期があったそうです。

それを定めた法律が「度量衡法」
明治26年1月1日に施行されています。
つまり、この出版物は度量衡法の施行に合わせて出版されたということです。
昔は情報を伝える手段は紙しかなかったでしょうから、
一般の生活者向けにこのような本を出版するということは、社会課題を解決するためにとても意義のあったことではなかったかと思います。

印刷業は情報を伝えるために非常に重要な役割を果たしていたのですね。

奥付に「拾銭(10銭)」とあります。
当時のもりそばが1銭程度だったということですから、約10杯分です。
現在1杯400円程度と仮定すれば、10銭は4000円くらいの価値があったということに
なるのでしょうか。

新四国八十八ヶ所巡拝記

続いて明治27年5月に出版された、「新四国八十八ヶ所巡拝記」。
現在の「知多四国八十八か所納経帳」の原型ではないかと考えています。
これに御朱印をいただいて知多の八十八か所巡りをしていたんですね。
原稿はそれぞれの寺院でいただいたご記帳を使用しています。
版は彫師が彫った木版かと思われます。
おそらく木版を活版印刷機にセットして印刷をしたのでしょう。

洞上の宗義

こちらは明治34年12月発行。奥付から、南知多町内海に現存する曹洞宗の寺院「宝積院」様からのご依頼だったのだとわかります。
タイトルから、お寺(または宗派)の教義を解説された本なのではないでしょうか。
ページ数が少ないので、檀家さんや地域向けに制作されたものではと推測しています。
グーテンベルクの近代印刷技術が世界三大発明の一つとされるのは、聖書を大量に複製した功績でした。それにより識字率が上がり教育水準も上がったからです。
日本でも歴史的に寺院が地域の教育を担っていたという側面があります。この教義書もその活動に貢献していたのかもしれません。


屋外掲示の印刷物の耐光性

先日「印刷物の褪色について」というテーマでブログを書きました。
その中で紹介した「耐光性顔料を使用したインキ(耐光インキ)」を使用する印刷物の代表選手はポスターです。
特に屋外に掲示するものは必ず耐光インキを使用します。
しかし耐光インキで印刷したからといって、褪色しないわけではありません。
普通のインキで印刷するよりも、褪色を遅らせることはできる程度と考えた方が無難です。

さらに、印刷オペレーターの技量によっても左右されます。

オフセット印刷は水と油の反発する原理を利用して印刷をします。
版に水を提供すると、親油性の画線部には水がのらず、代わりに油性のインキがのってそれが転写されます。
水の量が多いとインキの着肉性が悪くなり、十分な耐光性を発揮できない場合もあります。
インキの盛り量も影響します。印刷面を汚さずにしっかり”インキを盛れる”(濃度を出せる)技量も求められます。

耐光インキを使用する場合は、印刷機のメンテナンス状態とオペレーターの技量のある会社を選択することをお薦めします。

屋外で使用されるといえば選挙ポスター。
屋外で日光を浴びる選挙ポスターには当然耐光インキが使用されますが、インキだけでなく用紙の選択にも注意が必要です。
年間の降雨日数が約3割という日本において、普通の紙ではすぐにだめになってしまいます。なので屋外で使用する場合、通常下記いずれかの方法を取ります。

ユポ(合成紙)の使用
選挙ポスターでもっともよく使用されるのはユポという品名の合成紙。
ポリプロピレンを主原料にした、いわゆるプラスチックのシートです。
【メリット】
水を含まないため雨が当たる場所での掲示に向いています。
破れにくく耐久性に優れます。ハザードマップなどにも適しています。
【デメリット】
プラスチックのシートであるため、紙のように再生原料として回収されず廃棄物になります。プラスチックごみの使用量を削減したい方向性とは逆の製品、今後使用しにくくなると思われます。
また印刷難易度が高く、オペレーターの技量やノウハウを必要とする材料です。非常に高価でもあります。

PP加工
耐水性を高めるために、印刷表面にポリプロピレンの膜を圧着させる方法です。
表面に光沢が出て艶のある仕上がりになります。マット調のものや、エンボス加工されたものもあります。
【メリット】
印刷物の耐久性・耐水性を高めると同時に見た目に変化を持たせることができます。
また合成紙ユポを使用するよりコストを抑えることができます。
【デメリット】
雨が当たる場所では、裏面印刷物側の紙が水分を吸収し、PPフィルムと印刷物が剥がれることがあります。層間剥離といいます。
また、PPフィルムに阻まれて水分が蒸発せずに濡れたままの印刷物に日差しが当たると、紅の顔料だけ分解して色が落ち、せっかくの写真がひどい状態になってしまいます。これを加水分解といいます。
さらに、使用しなくなった印刷物は、紙だけなら資源として回収されて再生原料になるのですが、PPフィルムが貼ってあると廃棄せざるを得ません。廃棄物減量の観点からはマイナスになります。

LIMEX(石灰石からできた新素材)
石灰石の成分、炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上使用した新しい素材。
少しマット感があり、ユポと同じような風合いのシートです。
【メリット】
ユポ同様耐水性が非常に高く、屋外での使用に向いています。水中での筆記も可能です。主原料が石灰石のため、プラスチックの使用量を抑えることができます。
製造に水や木材パルプを使用せず、森林資源や水資源の問題に貢献できます。
再生資源としても適していて高効率なリサイクルが可能です。
【デメリット】
ユポに比べると紫外線劣化が早い傾向があります。
紫外線耐性を高めた製品で屋外6ヶ月、通常品だと3ヶ月程で劣化がはじまります。
ぼろぼろと石灰に戻っていく感じです。

それぞれのメリットデメリットをよく考えての使用をお薦めしたいですね。

選挙といえば半田市では、6月初めに市長選があります。
コロナ禍の影響もあり、時代の変化がより大きく速くなっている状況下、
それぞれの候補者の考えや姿勢をよくみて、
この荒波を乗り越えて次の社会をつくっていくのに適切な人を選びたいものです。
一般的に若い世代の投票率が低いと言われますが、将来を自分事としてとらえ、誘い合って投票にいきましょう。