印刷会社における化学物質のリスクアセスメント③

化学物質を取り扱うにおいて忘れてはいけない大切なことは法規要求事項の遵守です。当時、私たちが知らなかったこと、守れていなかったところの話です。

1.半田医師会健康管理センターの作業環境測定士による作業環境測定を実施しました。
 第2種有機溶剤、当社であればジクロロメタン、IPAを使用していたため半年ごとの
 作業環境測定をする必要がありました。

2.有機溶剤作業主任者講習の受講と主任者の任命
 当時、一人も受講したものがいませんでしたがこれをきっかけに毎年のように
有機溶剤を扱う者が受講し修了しています。

3.工場内に有機溶剤に関する注意表示をする。

現在、黄色の第2種有機溶剤等の表示は外してあります。今になって思えば黄色の看板を取り付ける前に第2種有機溶剤の使用やめることの方が大事なことでしたね。
当時のことを振り返り、自分にとっても復習になりましたが本当に大切なのは、
この先の定着させるための管理だと思います。次回は定着、管理、アップデートなどについての話をしたいですね。

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印刷会社における化学物質のリスクアセスメント②
印刷会社における化学物質のリスクアセスメント④

石灰石由来の新素材「LIMEX」で、卓上タイプのSDGsカレンダー

今年も半年が過ぎ、そろそろ年末のご挨拶商材の企画についてちらほら話題に登りだす頃ではないでしょうか。

「お客様が楽しみにしているのでいつもと同じ」

もいいのですが、
長引くコロナ禍の影響もあり考え方や価値観に変化を感じることはありませんか。
これまでの商習慣を見直したり、いつもと同じで本当に良いのかどうか考える時期にきているのではないでしょうか。

年末ご挨拶用のカレンダーもその一つ。

年末の営業活動としてカレンダーを作成して配布する企業はまだまだ多いです。しかしその大半が使いにくい壁掛けカレンダー。
もらった側では、事務所で使用して、家庭で使えるように社員にも配って。それでも余ってしまったカレンダーが使用されずに大量に廃棄されているのが現状です。

当社では壁掛けカレンダーよりも個人ユースで使いやすく、廃棄されにくい卓上カレンダーをおすすめしています。

素材も、今話題のLIMEX(石灰石由来の新素材)を使用し、環境負荷低減への取り組みをアピールするのに適しています。(LIMEXは原料として木を使用しないことはもちろん、製造工程において水もほとんど使用しません)
ちなみにシートもケースもすべてLIMEXでできています。

こちらの写真は当社の規格商品です。
サイズは高さ125mm×幅180mm。
表紙も含めて7枚。(14ページ:表紙+旧12月+新1月〜12月)
弊社のSDGs取り組みはSDGs17のゴールのうち12項目に対応していますので、新1月〜12月の12枚を使用してSDGsの取り組みを周知しています。

社内向けにも、デスクにおいたカレンダーで社員への周知をすることができます。

いかがでしょうか。
SDGsへの取り組みは中小企業にとっても不可欠になりつつあります。
今年の年末は卓上タイプのSDGsカレンダーを配布し、会社の取り組みや企業姿勢のPRをしてみませんか。

弊社LIMEXカレンダー特設サイトはこちら

SDGsへの半田中央印刷の取り組み(地方の印刷会社ができること)

地方の印刷会社は伝統的に地域貢献に前向きな会社が多いと思います。
弊社も「愛知型 地域に愛される企業賞」を受賞するなど、昔から地域貢献には積極的な方です。
私見ですが、「印刷」という事業が地域における社会課題を解決するために始まっていることと無関係ではないと思います。

印刷物製造を通じて貢献してきたこととは「情報伝達」です。
弊社でいえば、過去にブログに記しましたが、明治期印刷の「度量衡の換算表」などはまさに社会課題を解決するために出版されたものにあたるのではないかと思います。

紙メディアの減少傾向には歯止めがかからず、印刷業を取り巻く経営環境はまさにどしゃ降りと言える状況ですが、「情報伝達を通じて社会課題の解決」という本質を忘れなければ打開の糸口はあるはずです。

さて、今回はSDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の話。
国連で採択されて以来、SDGsを志向した経営が求められるようになり、中小企業といえども無視できない時代になってきています。
弊社は先述の通り地域貢献には前向きに取り組んできておりますが、これらの活動をSDGsに当てはめるとどうなるかという視点から捉え直してみました。

2021年1月に会社の取り組みとして掲げさせていただきました。
17の目標のうち12の項目についてSDGsと連携した取り組みを行なっていきます。

SDGsへの取り組み(半田中央印刷株式会社)

産業文化の伝承と地域の社会学習への機会提供を行います。

●地域活性イベントへ積極的に参画、活版印刷ワークショップなどの機会を通じて産業文化の伝承を行います。
●地域の方対象の会社見学会のほか、小中学生に職場体験の場を提供します。

再生可能エネルギーの活用に努めます。

●社屋の屋上に太陽光パネルを設置し、再生可能エネルギーの活用に努めています。

地域の観光資源開発に取り組みます。

●地元亀崎の各家庭に古くから伝わる伝統食「串あさり」を地元産品として商品化します。

中小事業者、各種団体の活動支援に取り組みます。

●地域のためのクラウドファンディングを運営し、中小事業者や各種団体が共感をベースに持続的な活動が行えるよう支援します。


多様性を尊重し差別的な規則、慣行を撤廃します。

●法令遵守、人権尊重の視点にたち、機会均等を確保し、成果の不平等を是正します。

安全で安心して生活できる地域の実現に取り組みます。

●防犯CSR推進宣言を行い、地域の安全確保に資する活動を行います。
●地域の清掃活動に参加し、街の清潔維持向上に努めます。

環境と社員の健康への悪影響を最小化します。

●グリーンプリンティング認定工場として環境負荷の継続的低減に努めます。
●化学物質および廃棄物の適切な管理を行い減量化に努めます。

CO2削減に配慮した商材を積極的に活用します。

●名刺には木を使わない石灰石から作られた紙を使用することで、森林伐採を抑制しCO2削減に貢献します。
●上記の石灰石由来の商材をお客様に提案し、活用促進に努めます。

海岸の廃棄物削減に努めます。

●市主催の水辺クリーンアップ大作戦に参加し、清掃活動を通じて海岸の廃棄物削減に努めます。

森林資源の適切な管理に努めます。

●2020年度中に森林認証を取得し、森林資源の持続的な経営に貢献します。

差別や不正のない経営を行います。

●法令を遵守し社会倫理に照らし、正しい経営を行います。
●地域貢献につながることは積極的に取り組みます。

様々なパートナーと課題を共有し協働に取り組みます。

●防犯CSR推進会議に参加し、安全なまちづくりに取り組む各社各団体と連携します。
●官公庁および地域社会とのパートナーシップを推進します。



印刷会社における化学物質のリスクアセスメント②

まず、勉強会で得た知識により報道前の活動から始めたいと思います。化学物質を取り扱うにあたり、大事なことはSDSを理解すること、そして正しい管理をするため法規を理解することです。そのあとに次の段階へ進みます。

そして当時の現状を整理し、チェック表を作成しました。

そして、チェック表を元に改善を進めていくことにしました。
 1.化学物質のリストを作成する
 2.溶剤の揮発を極力抑える
 3.ジクロロメタン含有の洗浄剤の代替品を探す
 4.法規要求事項を遵守する
 5.ジクロロメタンを含まない洗浄剤に変更する

まずは当時、使用している、過去に使用していた化学物質のリストを作成しました。
下の表は当時のリストの一部を抜粋したものになります。

溶剤の揮発を極力抑えることに関してはすぐにできることから始め、使用済みのウエス、インキの残肉、小分けして使用していた洗浄剤の容器に蓋をすることを徹底しました。

ジクロロメタン含有の洗浄剤の代替品を探す(当時ジクロロメタンは第2種有機溶剤)
顧問から指摘を受けたとき、ジクロロメタン含有99%の洗浄剤を使用していました。
サンプルテストを何度か繰り返しましたが乾燥不良、臭い、価格、消防法などの色々な問題があり結果、ジクロロメタン含有50%、ミネラルスピリッツ含有50%の洗浄剤を使用していくことにしました。とりあえず以前より安全な代替品を探したことに満足してしまいました。ここが反省がすべき点でしたね。この辺りの活動中に1,2ージクロロプロパン、ジクロロメタンに発がん性の疑いがあるという新聞報道があり、ジクロロメタン含有の洗浄剤の使用をやめ、法規要求事項の遵守へと進めていくことになります。

次回は法規要求事項の遵守作業環境測定の実施などの話をしたいと思います。

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広告とジェンダー表現

JR東海が東海道新幹線の英語での車内放送で「レディース&ジェントルマン」の呼びかけをやめ、「オール・パッセンジャーズ」に変更したそうです。
同様にオリエンタルランドは、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの場内アナウンスを「ハロー・エブリワン」に変更。
花王はすべての化粧品で肌の色による優劣を連想させる「美白」や「ホワイトニング」の表記を撤廃するということです。(2021年5月19日 日本経済新聞)

ジェンダー不平等が無意識にまかり通っているのが日本、とりわけ地方ではその傾向が強く残っています。
配慮のない発言や表現で炎上するということも日常的。
私自身も固定観念を何の違和感もなく受け入れているのが現状です。
例えばCMでよく見かける、女性タレントがキッチンに立ち、男性タレントがくつろいでいる姿。
これも若干古いかなと思いながら、違和感までは感じていませんでした。

でもよくよく考えてみると、こういう表現が広告で使用されていることで、ジェンダー不平等に対する社会の鈍感さを助長しているのかもしれません。
偏った固定観念を捨て、多様性を受け入れる社会に変わっていくよう促していく行動と責任が、広告や表現に携わる身には求められる。改めて襟を正す必要を感じたニュースでした。

ちなみに広告におけるジェンダー表現についてのガイドラインは、日本ではまだないようです。
近いもので
内閣府男女共同参画局が「男女共同参画の視点からの公的広報の手引」をつくり、自治体などが発信する公的広報のジェンダー表現への注意喚起はされているようです。

それによると、表現上の留意点として、
1.男女いずれかに偏った表現になっていないか
2.性別によってイメージを固定化した表現になっていないか
3.男女を対等な関係で描いているか
4.男女で異なった表現を使っていないか
5.女性をむやみに“アイキャッチャー”にしていないか
という5つがポイントとして示されています。

平成15年3月に作成されたものとのことで、かなり古いガイドラインです。
そしてLGBT、人種による外見の違い、容姿についての押し付けなどへの配慮は記載されていません。自分自身でアンテナを高く学んでいかなければいけないようです。

「ジェンダー表現に配慮をする」ではなくて「それが当然」な社会になるように、自分たちも変わる。
表現で違和感があればお客様にも働きかける。
小さな組織で影響力は微々たるものですが日々の仕事・生活の中で心がけていくようにしたいと思います。